皆既月食+天王星食をご覧になったでしょうか?このふたつが同時に見れるのは442年ぶりらしいです。442年前というと、1580年で本能寺の変が起きる2年前です。世界史的には大航海時代の真っ只中ですので、なかなか激動の時代ぶりとなります。
個人的に”大航海時代”ほどカッコいい言葉ってなかなか無いと思うのですが、大航海時代は英語では、”The Age of Discovery”であって、英語もカッコ良さでは負けていないです。
大航海時代といえば、スペインやポルトガルから新大陸を目指した冒険物語ですが、このころすでに香辛料貿易などが盛んで、航海に伴う新航路の開拓も相まって海洋貿易が盛んに行われました。海上貿易が活発になると、積み荷に対する保険のサービスも広がり、従来の1次、2次産業に加えて、3次産業が活発になり、その経済圏はグローバルに広がったと思われます。
我々の建設業は第2次産業に相当するわけですが、農業など1次産業とともに従事者数が減少していいて生産性の向上も遅れています。そこで、6次産業なる言葉が出てきて、国も6次産業の推進に力をいれているようです。
6次産業とは、1次~3次産業までひとつなぎに横断する産業を意味します。1次産業で生産したものを、加工して、付加価値をつけて販売する、みたいな商売のことを指すようです。何か特産品のような果物をつくって、ジュースやお菓子に加工して、お店でブランド化して販売するといったような感じでしょう。そこまでしないと、1次産業などだけでは稼げないということのようです。
ところでなぜ”6次”産業かというと、1x2x3次=6次産業らしいです。掛け算みたいです。なるほどです。
我々の建設業もある意味サービス業であり、2x3でも6次産業となるはずで、6次産業的な仕事をしていないと将来につながっていかないような気がします。
3次産業の根本は、無形の価値を提供するようなニュアンスですので、2次産業を6次産業に昇華させるには、付加価値を提供する必要があります。この付加価値は企業の無形資産が生むはずで、無形資産価値の向上がx3をするには必要です。
ICTの進歩によって産業間の壁はどんどん低くなっており、気づがいたら3次産業的な仕事の割合も増えてきそいるので、働きやすくなっている人もいるでしょうし、違和感を感じる人もいるでしょう。ある人が最近の建設現場に感じる違和感は、単にICTに順応できないというわけでなく、建設業が3次産業とまじりあってきていることに起因しているかもしれません。