斜面や構造物を赤外線で点検するためには、定点から気温が低いときと高いときで写真を撮影する必要があります。
対象物とカメラの角度も調査制度に影響することから、基本的に斜面に正対して調査する必要があります。
地上に据えた定点カメラによる撮影では、上を見上げる形になったり、定点の記録に手間が掛かったりするのが、赤外線調査がいまいち普及してこなかった要因の一つだと考えられます。
赤外線カメラを搭載したドローンでは、ドローン自体が撮影点を記録して勝手に同じところから撮影できることに加えて、斜面に正対しての赤外線調査が可能です。
赤外線調査は、複雑な自動飛行ルートを作成する必要もなく手動での計測が可能です。
また、対空標識の設置も不要なので、維持管理者にとって調査が行いやすい方法だといえます。