Daisho Co., Ltd.
当社では現在、樹木の伐採前、または伐採なしでの施工でもICT技術を駆使して効率よく、また正確に測量ができないかとUAVレーザーでの検証を始めました。SD工法やユニットネット工法で施工する当社にとって、伐採をせずに法面の現況を把握することができれば大きなメリットになります。従来の測量で施工範囲よりも広範囲のデータを取るためには、その分山に登る必要があり危険が多く困難でした。しかしUAVレーザーを活用すれば、危険を減らして広範囲を測量することが可能です。法面崩壊の原因が現場近くのどこから来ているのかを把握することも可能になり、UAVの写真測量や据え置き型のレーザースキャナーとも違う、新たな可能性が多く見えてきました。
レーザースキャナーは法面業界ではまだ導入があまり進んでいない中でいち早く導入し、1年が経ちます。まだまだ手探りな部分もありますが、若手女性技術者が責任を持って測量業務を担当し、元請け下請けを問わず現場で実績を重ねた結果、社内に法面現場でのレーザースキャナー活用ノウハウが蓄積してきました。測量業務が安全で効率的に行えることはもちろんですが、ICT技術を導入したことで、若手の女性が現場でいきいきと活躍できる会社になりました。測量後の解析もすべて女性技術者が担っており、法面整形の土量や出来形を計測したり、現場管理の第一線で活躍しています。
ドローンによるUAV測量は、レーザースキャナーより数年早く導入しています。ドローン導入当初は、地上からは目視しにくい法面の全体像を把握するのに写真撮影だけに役立てていました。そのほかにも法面上の浮石の発見など安全管理の面でも役に立っており、地山点検で不必要に法面に上がる必要がなくなりました。UAV測量を行った当初は、まだ従来の測量と並行してその違いを把握す程度の使い方でしたが、最近では地上のレーザースキャナーの死角をドローンが空から捉えて補完しあうことで、正確な測量を短時間で実施できています。もちろん、ドローンによるUAV測量もレーザースキャナーと同様、主に女性技術者が担当しております。