最近、どこの店に行ってもポイントカードはありますか?って聞かれますよね。

私は財布がポイントカードでいっぱいになるのが嫌いですし、結局すぐ無くすので、よほど通う店でないとポイントカードって作らないです(クレジットカードのポイントは真面目にためる派です。APAホテルのカードは家にたぶん5枚はあります)。

みなさんはどうでしょうか?

ただ最近、あまりにどこの店に行っても聞かれるので、Tポイントカードくらいは作ろうかと思っています。
いちいち持ってないと言うのに疲れてきました。

こんな感じで、人って結構、行動に対して無意識に発生しているコストに影響を受けていると思います。

行動コストという言葉があるようですが、これは、何かの目的達成の前に発生する工程を指すようです。たとえば、ポイントをためるために、ポイントカードを作って、ポイントカードを提示するといった感じです。

コンビニでポイントをためる例でいうと、あくまで目的は買い物のはずなので、そのついでにポイントカードを出すというコストを払って付加的にポイントを得ます。
しかし、ポイントをためていない場合でも、”ポイントカードはありますか?”という質問に対して、”ありません”と答えるので、ポイントをためるのと同じだけのコストが発生しています。
”すぐにつくれますがいかがいたしましょう?”と聞かれた場合は、さらに追加のコストが発生します。
つまり、ポイントももらわないにも関わらず、買い物するたび余計なコストを払っているわけです。

店員さんも同じですよね。カードがないと分かっていても、尋ねないわけにはいかないので、余計なコストをかけています。

有名な話で、ビルゲイツは道に落ちている1万円を拾うと損する、というものがあります。時給換算ならぬ秒給換算した彼の数秒には、1万円より多くの価値があります。庶民レベルの話でいうと、丸3日かけて1万円を拾いにいくかどうかレベルの問いになるでしょうか。
これは行動コストとは少し異なる、時間価値のような問題です。

工事だと工程があるので、行動コストの意義はイメージしやすいかもしれませんね。作業手順も少なければ少ないほど、安全にスムーズに作業が進むはずです。資機材のちょっとした置き場所や仮設工事の質は、日々の行動コストに影響を与えます。

給与を時給に換算したことがある人は割と多いと思います。
一方で、行動コストはそんなに意識しないのではないでしょうか。

目的までの行動コストを減らせば、達成までの心理的ハードルも下がります。

お金と違って無意識レベルで発生するコストだからこそ、意識的に減らすことで気づかなかったストレスを軽減でき、気持ちの良い生活に繋がるかもしれませんね。