子どものころ、ちびまるこを観ていてたまちゃんのお父さんってすごく異常に見えました。ことあるごとに娘の写真をぱしゃぱしゃとっては、娘に嫌がられて。。

最近、子どもにカメラを向けていると、よくたまちゃんのお父さんがフラッシュバックします。自分も含めて出かけたときに周りの子連れをみると、たいてい子どもに向けて一生懸命スマホを向けています。子どもの目線になった時、遊びに行ってもどこに行っても親がスマホを向けているのは、良い影響を与えるようには思えません。親と遊んだことを思い出したとき、いつもスマホを向けられている記憶は寂しい気がします。

そこで最近の個人的なテーマは、子どもにあまりカメラを向けないことだったりします。1番景色の良いところで、1番良い顔しているところをレンズ越しに見ずに、しっかりお互いの目にお互いが写っている姿を記録しておこうと心がけています。

そんなこんなを考えながらこの前弾丸でディズニーランドに行ったのですが、立場が変わると見るところが全然変わりますね。モノレールのミッキーの窓とか、イッツアスモールワールドとか、これまで見もしなかったものを喜んだり、楽しんだりしました。

当たり前ですが、ディズニーランドってだれが来ても楽しめるようになっているから関心します。
同じパークにいても、人間の数だけその目に映った景色はそれぞれに屈折しています。隠れミッキーも見つけられる人もいるでしょうし、何にも考えずに、チュロスが食べられたらそれでオッケーみたいな人もいるでしょう(私ですが)。誰一人として同じディズニーランドを見ていないはずなのに、パークで過ごしていると、不思議なことにみんなが夢の国という世界観を共有してカチューシャつけたりしてまで、一生懸命楽しもうとしています(なんであれすぐ外れるのに2千円もするんでしょう)。

会社全体はもちろん、現場単位でも全員でビジョンを共有するのは難しいのに、これだけの人を抱えて同じ世界観を共有させるディズニーランドってすごいよなあ….と思い知らされました。エレクトリカルパレードとシンデレラ城を背にウォルトディズニーの銅像、どや顔で笑っているように見えました。