つい最近まで、i-Constructionだ、ICT法面工だと張り切ってワードを押し出してきましたが、ここ最近、i-Constructionというワードが急に古くさく聞こえてきました。
法面工は土工に比べて数年遅れて実用化が進んでいてるのでICT法面工が施行されてから、全国でもおそらく数えるほどしか実績がないはずです。それなのにもうi-Constructionという響きが今週から古く感じます。
すでにi-Constructionは、DX(デジタルトランスフォーメーション)の一部になりました。さらにデジタルツインの概念まで登場してきました。法面ではまだほとんど活用されていないCIMですら、i-Constructionと同じようにDXの一つの要素に過ぎなくなっています。
これは別にネガティヴな意味ではなく、ICT活用の進みが早くて現場で活用できて有難いなと感じています。
というのも、弊社はDXに取り組んでいるうえで俗にいう先行者のメリット的なものはあまり意識していません。普及するまでにこれで稼ごうというよりは、普及するまでは試行錯誤して勉強できる期間だと考えています。実際普及したら悠長なことも言っていられなくなります。
何をやるにしてもそうだと思いますが、答えのないうちに手探りで試行錯誤しているときに一番大事なものが得られます。すぐにできなくてもよくて、できるまでああでもないこうでもないとぐねぐねしているそのああでもないこうでもないがかけがえのないノウハウです。それをやる猶予期間が今だと思っています。
そうはいってもその猶予期間がもうなくなってきているのは、事実です。