ちょっと前の現場検査では、ICTで管理しているんだねと言われていましたが、最近ではICTでやってないの?と言われるようになってきました。最近では、ICT法面工としてICTを全面活用していいよ、経費も上乗せするよとなっているので、ますます活用が進みそうです。

ICT土工やICT法面工などこれから自社でICTに本格的に取り組まれる企業も多いかと思います。すでに運用されている企業も多いですが、自社のICT活用はどのように運用されておられるでしょうか?

弊社の場合、女性4名をICT事業部として運営しています。起工測量からはじまって各施工段階で3次元計測を行って、点群データを解析して出来形を検測して、それが複数現場同時進行してとなると、少なくともそのうち2名はほぼICT専属として動かないと業務が回りません。片手間で取り組んで使い物になるほど甘くなく、なかなかの覚悟が必要だなというのがこれまでの印象です。そして、なんとか兼務でと目論むのではなく、専属の担当者を用意するのがICT活用成功の必要条件だと感じています。

UAVフライトルート作成

一見矛盾しているようですが、3次元計測や点群データ解析に慣れたり、UAVやTLS、ソフトウェアを良くしたりすればするほど、ICT担当者は忙しくなります。精度の高いデータを取得しようとすればするほど、自動飛行ルート作成や点群データ解析に要するノウハウや工程も必要となってくるためです。

Phantom 4 proとMatrice300RTKでは取得できる点群データの質も段違いですが、運用の難易度も段違いです。

元請け現場ごとに外注するのか、自社で覚悟を決めて投資して運用するのか、ICTが普及しても企業によってどちらが得かは分かれますね。

UAV3次元計測