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306号線の現場にて,6月後半にドローン(UAV)測量を行って法面を計測し,3次元点群データを取得しました。
この法面は,勾配が急でかつ凹凸も激しいため,精度の高い3次元データを取得して現場を俯瞰できると,安全面でも施工管理面でも非常に役立ちます。
従来は,3次元点群データを取得しても,公式には出来形管理などの施工管理としてはなかなか使用できず,補完データ程度の扱いでした。令和元年度にICT法面工が施行されて管理基準も整備され始めたことで,ようやく公式に3次元データを管理に生かすことができます。


当現場は,グラウンドアンカー工なので,厳密にはICT法面工(吹付工・吹付法枠工)にはまだ未対応な工種なのです。けれども,ICT 法面工における法枠工出来形計測時の国交省要求計測精度(±10 mm以下)をクリアした測量ができましたので,グラウンドアンカーのマーキングの標高確認を行ったりと,積極的に施工に活用して安全で効率的な施工を進めています。