先日お伝えした「都市防災研究シンポジウム」にて,大阪市立大学と共著で法面のUAVレーザー測量に関する論文を発表しました。
弊社は法面施工業者なので、急傾斜地での法面保護工事が主な仕事です。
従来の測量方法では,施工範囲の横断測量など,施工範囲だけを人間がミラーを持って登り降りしていました。測量前に横断方向の伐採が必要だったりするため,測量できる範囲は施工範囲がやっとです。なかなか施工範囲外を広く測量できる余裕はありません。
レーザースキャナーやUAV写真測量によって,法面での測量も飛躍的に便利になりましたが,それでもやはり伐採は付きまといます。
そこで今回は,UAVレーザーを使用して、樹木の葉が最も生い茂る7月末~8月にかけて測量を行い、どこまで現況が把握できるのか検証しました。
詳細は,論文「UAV 搭載レーザ測量による植生密集斜面の可視化」をご覧ください。
常に危険と隣り合わせの法面業界にとって、安全に短時間で広範囲の情報が得られることは非常にありがたいです。
弊社では若手の勉強も考え、敢えて従来方法とICTでの測量を並行することがありますが、便利さはもちろん、それ以上にその安全性に喜びを感じます。