砂地盤に関するアースアンカーの引き抜き試験を一通り終えて、今年2月に、粘土地盤におけるアースアンカーの挙動を把握するために4日間にわたって現場実験を実施しました。
砂と粘土ではっきりと異なるアースアンカーの引抜き抵抗の挙動を把握でき、有意義な実験となりましたが、
その結果をまとめた論文が、2021年9月12-17日にシドニーで開催される、国際地盤工学会議ICSMGE2021に採択されました。
本国際会議は開催地を変えて4年に1度開催される、地盤工学系の大規模な国際会議です。
投稿される論文は、各国の学会による審査を経た後、各国に割り当てられた編数に絞り込まれて、本会議への投稿が可能となります。
今回の粘土地盤での現場実験では貴重なデータが採取でき、実用的な設計方法に繋がるような結論を導けたので、国内での厳しい選考に通ったことは大変喜ばしいです。
また、弊社の研究しているハルクアースアンカーはシドニーで生まれたものですので、研究の集大成となる発表をシドニーの地で行えることになにより幸運を感じます。
コロナでまだ現地で執り行われるのか不安は感じますが、ハルクアースアンカーが生まれた地で発表されるに恥ずかしくない論文に仕上げようと思います。
*掲載している画像は全て、ICSMGE2021ウェブサイトからの引用です(http://www.icsmge2021.org).