第53回地盤工学研究発表会の初日グラウンドアンカーのセッションにて、大翔は、金沢大学と共同研究を実施しているフリップタイプアースアンカーについて研究論文を発表しました。

地盤工学研究発表会グラウンドアンカー

グラウンドアンカーセッション

今回は、フリップタイプアンカーの基礎的な引抜き実験を乾燥砂地盤で実施した結果について、研究論文を発表しました。
アンカーの基本的な挙動を把握するために、大中小それぞれのアンカーを種々の条件で模型地盤に埋め込み、引き抜いた引抜き変位や引張力を測定しております。

地盤工学研究発表会
エンドアンカーのメカニズム

セメントを利用しないフリップタイプアンカー(エンドアンカー)は20,30年前から欧米を中心に利用されておりますが、国内では地盤研究者の間でもやはりそれほど認知度が高くないことがうかがえました。
基本的なメカニズムの説明をして具体的な適用範囲などについて触れ、法面施工業者として大翔の紹介をした後、論文内容について述べました。

発表後は5つくらいご質問を頂き、今後の研究を行う上で貴重な視点を与えて頂きました。
アンカーということで防食の問題や適用可能地盤(N値)、法面補強で利用できるのかなど、専門家からのご意見非常にありがたかったです。

セッションの各発表全体を通して、各研究者がそれぞれ真剣に課題に取り組まれていて、特に質疑応答の時間は建設的な議論が熱心に飛び交っていました。
どんな工法もこういった研究者の地道な研究から生まれているのだと思うと、弊社のこれからの研究にも力が入ります。