
どんな食材も料理人の腕一つで味が変わり得るように、どんなデータ(実験結果)も扱う者によって導かれる結論には違いが出てきます。
アースアンカーの引張り力のメカニズムを把握するため、これまでは根入れ深さを揃えてアンカーの種類ごとに引張り力を比較したり、アンカーの種類を揃えて根入れ深さごとに引張り力を比較したりしてきました。
計算値を算出する方法を検討したりする中で、最近になって過去のデータをアンカーの長さ(B )と根入深さ( H )の比, H / Bの観点からも見直し始めました。
下記はHG100というアンカーについて、H / Bを変えて計算値を出した結果を比較したグラフです。

下記は、アンカーの長さと根入れ深さの比(H / B)を揃えてそれぞれのアンカーの引張り力の計算値を比較したものです。
根入れ深さだけ見るとバラバラですが、アンカーの長さと根入れ深さの比を揃えています。

ただ、この種のアースアンカーは、各アンカーによって奥行きも異なるため、上のようにH / Bを揃えて別々のアンカーを比較するのは理にかなっていないかもしれません。
それでも、H / Bの視点を加えたデータ整理によって、アースアンカーについてまた何か気づくことがありそうです。