昨日は、先日までの現場実験のデータ整理に並行して、年明けに実施していた2次元条件での結果の解析を行っていました。
写真は、アンカーが引き抜かれる際の土粒子の動きを解析している状況です。

アンカー引抜き実験中に連続撮影した画像をPythonを使って処理することで、特徴点となる土粒子の動きを追って地盤の挙動を視覚的に把握できました。

アンカーの引抜き実験などは変位と引張り力を数字だけで追いかけることが多く、グラフにしてやっとイメージできる程度ですが、こうして地盤をそのまま視覚的にイメージできる解析はやっていて楽しいです。

ひとつの実験をしても、比較する対象や解析のアプローチ方法、解析の目的を変えることでいろんな結果を求めることができるのが、実験の面白みの一つなのでしょうね。

最初は補助的に取り組んでいた女性社員も、この条件で解析したらどうなるかな、あれと比べたらどうかな、などと自主的に楽しみながら種々の条件で解析を進めています。

もう事務所前の梅は咲いていますが、年明けから行った一連の実験のデータ解析とそこから結論を導く作業は、桜が咲くまでに終えられるよう頑張っていきます。