広島に原爆が投下されてから、75回目の8月6日を迎えました。
75回目と聞いたとき、まだまだ遠くない過去のことなんだなと感じました。
祖父母が80前後なので、そう思うと本当に最近のことで他人事でもありません。
当時の話を聞くと、わたしたちには想像できないほどに悲惨な状況だったことがわかります。
文章を読んだり、写真を見たり、話を聞いたりするだけでゾッとするような光景を、目の当たりにする。自分と親しい人が、人による攻撃によって被害に遭う。
その衝撃は図り知れませんし、そのことを自分の口から話すことは、当時の傷をこじ開けるような辛さがあると思います。
当時生まれた方も、75歳です。その頃の記憶がある人たちに至っては、すでに80歳をこえています。
当時を生きた方々が減っていく中で、戦争や核兵器の恐ろしさを、これから生まれてくる人たちにどのように伝えていくのか。
今現在大人であるわたし達が知恵を絞らなければいけない問題です。
もちろん他県であるわたしたちももっと当時について学んでいかなければいけません。
そんな中、NHK広島放送局がTwitterを利用して企画を展開しています。
「1945ひろしまタイムライン」です。
「戦争をしていた1945年にSNSがあったら、彼らはなにを呟いていたか」をテーマに、
1945年の日記の日付に合わせて3つのアカウントから配信されています。
内容は当時書かれた3人の市民の日記が手掛かりになっています。
8月6日が近づくにつれてフォロワーの緊張感も増し、「逃げて」「今は外に出ないで」などといった声も出てきました。
テレビでもなく、新聞でもないSNSだからこそ出るリアルタイム感や親近感が、その怖さをより身近に伝えてくれます。
アカウントをフォローしている人たちが反応を示すこともあり、とてもリアルです。
わたしも少し前からひろしまタイムラインを見ていましたが、6日が近づくにつれてつぶやきを覗くことが怖くなるほどでした。
ホームページからはSNSだけではなく、彼らが当時書いた日記も見ることができます。
戦争については知れば知るほど苦しくなるので目を背けがちでしたが、これを機にじっくり読んでみようと思います。