先日、ハグロトンボが1匹事務所に迷い込んできました。

羽を開いたり閉じたりする姿が、神様に人が手を合わせて祈る姿に似ているから、「神様とんぼ」とも呼ばれています。

みなさんもどこかで見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。
じっくり見ていると確かに動きが独特で、昔の人がそう例えたのもわかる気がします。

他のとんぼのように素早い飛び方ではなく、蝶々みたいにゆっくり飛びます。
とんぼ返りはとんぼの素早さや、方向転換の速さなどからできた言葉なので、その姿とは正反対です。
そんなところも他のとんぼとは違う特別さを感じさせてくれるのかもしれません。

とんぼは「幸運の象徴」と呼ばれる縁起の良い虫です。
また、これは知らなかったのですが「勝ち虫」とも呼ばれているんですね。
害虫を退治しながら前向きにしか飛ばないため、どんなことがあっても決して退却しないと武士に大事にされていたそうです。

日本にとんぼがモチーフの扇子やブローチが多いのも、これらから来ているんですね。

振り返ることが悪いとは思いませんが、神様とんぼのように少しずつでも前に進んでいけるよう励みたいです。