先日から、内部摩擦角が42度くらいの砂で作った斜面を破壊して、その斜面の支持力を確かめる実験を行っています。

載荷プレートで天端を鉛直に押し込んで、安定している斜面を破壊します。

上のグラフの横軸が、プレートを押し込んだ変位量、
縦軸が、その時の力です。

斜面角度30度と35度で一度ずつ実験を行った結果を合わせたのが上のグラフなのですが、赤と青で明らかに傾向が異なることがわかります。

ここでクイズですが、赤と青、どちらが35度の(急な)斜面を破壊した時のデータでしょうか?

実験方法を決めるために行った手探りの実験結果なので、ピーク値の大きさは再度検証の必要があるかもしれません。ピーク値の大きさの関係は、とりあえず無視してください。

なんとなくイメージはできますが、結果として目に見えると、なるほどなあという感じです。

緩い斜面の天端に載荷してもなかなか壊れないので、じわじわと荷重か上がり続けます。逆に、急なほうでは力をかけると分かりやすく滑るので、あるところで力が急に下がるタイミングが訪れます。

なので、青が斜面角度35°の斜面を破壊した時の実験結果です。