![](https://sd-daisho.com/wp-content/uploads/2020/07/Slope_particle_initial-705x590.png)
前回の斜面破壊実験①では、斜面を実際に破壊した結果とFEM解析の結果を比較しました。
今回は、斜面崩壊時の土粒子の動きを直接解析することで、実際の土粒子の動きを可視化します。
![斜面崩壊土粒子画像解析](https://sd-daisho.com/wp-content/uploads/2020/07/Slope_particle_initial_image.png)
上の画像は、特徴点として土粒子を捉えた画像を、載荷前の写真に重ね合わせたものです。普通の写真よりも土粒子がチカチカして見えますが、それが特徴点として認識されている土粒子です。載荷してから崩壊するまで、その特徴点となっている土粒子の動きを一つ一つ追いかけます。
下2枚は、載荷初期段階で土粒子が動き始めた際の状況です。
土粒子の動きがかなりはっきりと見て取れます。
![斜面崩壊土粒子画像解析](https://sd-daisho.com/wp-content/uploads/2020/07/Slope_failure_particle_initial.png)
![斜面崩壊土粒子画像解析](https://sd-daisho.com/wp-content/uploads/2020/07/Slope_failure_particle_initial_image.png)
載荷前から崩壊後までを追いかけたのが下記の画像です。
土粒子がどう動いて崩壊したか、一目瞭然です。
動いている土粒子の集まりの軌跡の輪郭が、今回のすべり線として判断できます。
![斜面崩壊土粒子画像解析](https://sd-daisho.com/wp-content/uploads/2020/07/SlopeFailure_particle.png)
![斜面崩壊土粒子画像解析](https://sd-daisho.com/wp-content/uploads/2020/07/SlopeFailure_particle_image.png)
ここで、前回のFEM解析の結果ともう一度照らし合わせます。
FEM解析は、PC上の解析結果ですが、実際の土粒子の動きとかなり似通った結果が出ています。
![斜面破壊土粒子の動き](https://sd-daisho.com/wp-content/uploads/2020/07/totaldisplacement_slope_failure.png)
![斜面崩壊FEM解析 せん断ひずみ](https://sd-daisho.com/wp-content/uploads/2020/07/Deviatoric-strain-1024x491.png)
今年度はこんな感じで、アースアンカーの斜面での挙動を明らかにしていきます。