これが春雷ってやつなのでしょうか、雷こそ鳴りませんが、2日連続雨風が強いですね。コロナも吹っ飛ばしてくれないでしょうか。
今日はそんな天気の中、数時間の晴れ間を狙って、タンポポがたくさん咲いている場所を探していました。
タンポポには、ニホンタンポポとセイヨウタンポポがあって、額が反り返っていれば後者であると、小学生の時に習って授業でスケッチしたことがあります。今日めでたく見つけた、タンポポがいっぱい咲いている場所のタンポポは、セイヨウタンポポでした。
額を見ないとまず見分けがつかない見た目をしていますが、その繁殖方法は全く異なります。ニホンタンポポがハチなどに花粉をほかの個体に運んでもらって他家受粉しないと種を作れないのに対して、セイヨウタンポポはクローンのように自分だけで種をつくることができます。種の数などもセイヨウタンポポのほうが多く、繁殖力が強いです。
ただ、セイヨウタンポポは繁殖力こそ強いですがクローンを増やすだけなので、環境の変化に弱く、環境への適応力ではニホンタンポポに劣ります。
また、タンポポは英語では、”dandelion” (ダンデライオン)です。ダンデライオンという楽曲は割とよく見かけますよね。
ダンデライオンって、ずっとタンポポの花がライオンの顔に似ているからそう呼ぶのかと思っていたんですが、これが違うんです。大学の第二言語の授業でフランス語の先生のうんちくで知りました。
dandelionの英語名は、フランス語のdent-de-lion(ダン ド リヨン)に由来します。つまり、”ライオンの牙”です。
どこが牙なの?って話ですが、タンポポのギザギザの葉っぱです。こんな分かりやすく花がライオンっぽくもあるのに、葉っぱを牙に見立てて名前をつけるって、最初に言い出した人すごいというか変わってるなあと思いませんか?
でもなんかいいですよね、わかりやすく目立つ特徴や魅力以外にもう一つ隠されたそれがあるようで。人でも会社でも、わかりやすい強みの他にもう一つ何か魅力があると、存在に深みが出るような気がします。