外出自粛の影響で、国内ではEコマースの売り上げは伸びているようです。

私はコロナの影響に関係なく、週に1度くらいamazonで買い物していて、良くか悪くか、完全に生活に根付いています。

そんなamazonは、多くの特許を取得していますが、有名な特許の一つが予測出荷の特許です。amazonが2013年に取得しているものですが、商品が注文されるより先に出荷する、つまり、消費者の購買行動を予測して商品を先に出荷できる仕組みを特許にしたものです。

amazonでは注文した翌日に商品が届くのがもはや当たり前ですが、”購入→出荷”の流れを、”出荷→購入”に逆転させてしまう仕組みの特許は、その構想力に驚かされます。しかも機械学習の進歩などによって着々と実現に近づきつつあるから、単なる妄想ではありません。

もうひとつ、Eコマースの一時代を築いたと有名なのが、”1クリック特許”です。

amazon1クリック特許

1クリックで今すぐ購入というボタン、見たことがあると思います。商品をカートに入れてから注文者情報を入力せずにすみ、チェックアウトまで最短で持っていく工夫です。

この特許は2017年に失効しましたが、ライセンス料なども含めてamazonに大きな利益をもたらしたようです。

楽天などは個人的にどうしても各店舗のページがごちゃごちゃしている印象があり、シンプルかつ発送の早いAmazonを使ってしまいます。

そういった消費者の行動も、こういった緻密な特許と戦略によって誘導されているのですね。

常識破りの大胆な構想力と、消費者を逃がさないためのシンプルかつ緻密な戦略、参考にしたいです。土木とは全く異なる世界の話に思えますが、こうした構想力は、法面工事にも何か気づきを与えてくれるかもしれません。