地盤工学系の国際会議であるGeotec Hanoi2023に参加しています。
前回参加したのは2019年だったので、4年ぶりです。
今回は、実際に法枠とロックボルトで施工した法面に設置した傾斜計と水位計のモニタリングデータとそれに関連して実施しているFEM解析の結果を発表しました。この斜面モニタリングも、気づけば2年くらい計測していることになります。
2年間の間、1時間ごとにデータが送信されていますが、降雨に連動して計測される地下水位は上下しています。傾斜計もつけているのですが、傾斜計の値は100分の1度レベルの変化なのでなかなかそれから斜面の状態を把握するのが難しいです(タケノコにも反応しますし)。そこで、あらかじめFEM解析によって地下水位と斜面の安全率の関連性を図にしておくことで、斜面の安全性評価のための指標となり便利じゃないかというのが本論文の主旨です。
地下水位の計測のために水位計を設置する穴を削孔するも手間だということで、土壌水分計を設置して、地表面の含水率から斜面の安全性を評価するモニタリングも別現場で進めています。
各国の技術者が抱える課題には似たものがあって、モニタリングやモデリング、AIを使った解析の効率化など今風の発表も多いように感じました。
今回は15分話す時間があったのですが、話しながらいろいろと反省点や発見がありました。各国の技術者の研究内容や取り組みを聞いていると感じることもあります。
またいろいろな機会に生かしていきたいと思います。