地球が誕生したのを1月1日として、現在までがその1年間の出来事だとすると、人類はその年の12月31日の午後11時半ころにようやく誕生するらしいです。

それから現在までたった30分弱の出来事ですが、人類が誕生してから形成してきた時代(社会Society)を4つに区切るとしたら、みなさまはどう分けますか?

下記、内閣府のウェブサイトをご覧ください。この記事の画像などはすべて内閣府ウェブサイトからの引用です。
参照元:内閣府 https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/

上記によると、まずは、Society 1.0 (狩猟社会)
続いて、Society 2.0 (農耕社会)
さらに産業が生まれて、Society 3.0 (工業社会)
そして、現在のSociety 4.0 (情報社会)
これから、向かいつつあるのが、Society 5.0 (未来社会)

60秒の動画もご覧ください。

こう振り返ると、DXとかデジタルツインとか言いながら社会が今向かっているのは、想像以上にとんでもない時代の転換期であるといえます。

Society4.0まではインターネットにアクセスして情報を得てという世界でしたが、5.0ではフィジカル空間とサイバー空間が無意識にシームレスにつながるような社会なイメージでしょうか。それを可能にするのが、人工知能AIなのでしょう。

そう考えると、弊社が法面工事でUAVや点群データ、CIMを活用してDXだデジタルツインだと言っていても、このままでは一向にSociety4.0の範疇からは抜け出せそうにはありません。

ICT法面工や、法面工事のデジタルツインとして、弊社はDXをひと通り活用してきました。しかし、最近ここから先についてしばらく考えた時、将来DX関連で今のようにやっているイメージが持てず苦しい思いをしました。今回、Society 5.0の概念に改めて触れることで、その苦しさがどこからきているのかわかりました。農耕社会から工業社会という時代転換に匹敵するような、時代間をまたぐ取り組みを弊社レベルの施工会社がうまくやろうとイメージすれば、そりゃ苦しいわけです。4.0と5.0では同じような社会に見えてもレベル感が違うというわけです。

ただ、弊社は法面の施工会社ですので、現場ごとにICTを活用できて施工管理が安全になっていれば、本来このことを深く考える必要はありません。そう思うと少し気が楽になります。