7月13日，第56回地盤工学研究発表会にて，アースアンカーの斜面補強効果に関する研究発表を行いましたので，報告します。

グラウンドアンカーに関する発表のセッションだったので，中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京（株）様のグラウンドアンカーの見える化に関するご発表や，三重大学の酒井先生（いつも論文をアースアンカーの研究に参照させていただいています）のアンカー破断時の飛び出しエネルギーに関するご発表等，法面施工会社にとっては大変勉強になるセッションでした。

座長をしてくださった前田建設工業（株）の坂藤様，お世話になりどうもありがとうございました。

そうした先生方がいらっしゃるセッションで恐縮ながら，金沢大学と当社の共著であるアースアンカーの斜面補強効果に関する3編の論文を発表させて頂きました。

論文は，グラウトではなくアンカープレートの支圧抵抗ですべりに抵抗するアンカーの斜面補強効果に関する研究発表でした。その1. 実験概要，その2. 実験結果，その3. FEMによる再現解析，といった流れで行いました。3編の発表でしたので，昨年末から年明けにかけて実験に参加していたメンバーがそれぞれ担当して発表を実施しました。

地盤工学会での発表も4年目となる今年，斜面適用に関する一連の研究報告によって，ついにアースアンカーの斜面補強効果および適用のイメージを示すことができました。

研究発表の後，金沢大学で春まで本実験を一緒に行っていた当時の学生に報告をしました。今は就職した大手設計コンサルでバリバリ頑張っているということでした。金沢大学と研究を行ってもう約4年になります。その間，たくさんの4年生や院生と一緒に研究を行ってきました。彼，彼女らは，大学，役所，大手企業に就職されて頑張っておられるので，互いに成長していつか仕事で再会したいなと思います。