UAVや地上型レーザースキャナーなどによる測量が普及し、従来よりも手軽に正確なデータがとれるようになってきました。
測点上の横断もより細かく測れることはもちろん、気になる部分は追加でどの方向にも計測することができます。
PC上で現場全体を見ながら確認することができ、数クリックで横断や面積、土量などあらゆるデータに切り替えられます。今となっては点群データなしでの法面工事は考えられません。

写真は地上型レーザースキャナーで計測した3次元点群データです。
いつもはUAVによる写真測量のデータを重ねて見えない部分を補完しますが、今回は自然斜面をロックボルトで補強するユニットネット工法の現場で伐採を行わないため、現場の中にもレーザースキャナーを持ち込んで計測を行いました。

現場の外から数カ所、中に持ち込んで数カ所と、いつもより手間と時間はかかっています。ただ、それでも従来より短時間で多くのデータを取ることが可能です。

3次元データは誰がみてもわかりやすいことが、1番のメリットだと考えています。社内協議はもちろん、発注者との協議や地元住民へに説明など、全体像を把握するのが難しい法面工事ではなおさら活用機会は多いです。

今はまだ2次元の図面との使い分けが必要ですが、そんな今だからこそ、3次元データを少しでも便利に扱えるように備えたいと考えています。