入札時にメリットがあるので、ISOの9001(品質)や14001(環境)を取得されている土木業者は、法面業者も含めてかなり多いと思います。

今年のISO監査で、適合性と有効性という話を審査員の方から聞く機会がありました。

ISOを経営に役立てるには、適合性にとらわれるのではなく、ビジネスに役立てるための有効性に重きを置くべきだという趣旨のお話には納得させられました。

実際に、入札時のポイントアップ以外で、ISOをプラスにいかせている法面業者や土木業者ってどれだけあるのでしょうね。

ISOとは話が変わりますが、近年声高に叫ばれている、SDGsも、宣言するのは簡単ですが、実際にビジネスに生かすとなるとかなり難しいと思います。

大手企業が、ステークホルダーにSDGsに取り組んでいることをアピールすることでプラスに働くことはあると思いますが、地方の土木業者がSDGsを自社のビジネスに有効に活用しようとすればかなり知恵を絞らないといけません。

弊社の法面工事の事業は、SDGsの17のゴールの中で、下記3つにばっちり当てはまります。

11. 住み続けられるまちづくりを
13. 気候変動に具体的な対策を
15. 陸の豊かさもまもろう

ロックボルトや法枠など、防災事業である法面(土木)工事を営んでいるので、SDGsに関して言えば、他業種よりも適合性は高いと思っています。

ただ、SDGsの有効性と言われると、ぱっと思いつきません。

認証を受けたり、宣言したりすること自体に大きなメリットがあればそれでいいですが、どうせやるからには事業に生かすところまで持っていけるのが理想ですよね。