国交省は、i-constructionにおけるICT活用工種拡大として、法面工を追加しました。
ついに、法面工事の起工測量から出来形計測まで、3次元計測技術を用いて測量できるようになりました。
大翔は、ドローン(UAV Matrice300RTK)と地上型レーザースキャナー(TLS SX10)を駆使した測量を実施し、高精度高密度な点群データを取得しています。
現場を3次元でモデル化することで、法面を面としてとらえ、施工・施工管理の質と効率、安全性が向上します。
ICT法面工を実施するうえで最大の課題であった法枠工の要求計測精度を満足させる手法も確立しました。
~ICT法面工の活用工種~
1) 植生工:(種子散布)
(張芝)
(筋芝)
(市松芝)
(植生シート)
(植生マット)
(植生筋)
(人工張芝)
(植生穴)
植生工:(植生基材吹付)
(客土吹付)
吹付工:(コンクリート吹付)
(モルタル吹付)
吹付法枠工
国土交通省「ICT活用工事 (法面工)実施要領」より
ドローンがもたらす空からの視点は、産業構造そのものを変えつつあります。
工事現場も例外ではありません。
測量や現場管理の方法をすでに一新させました。
産業革命レベルの出来事がリアルタイムで展開しています。
激動の中、弊社はその担い手として、ドローン測量によるICT法面工を推進しています。
ホビー感覚で利用でき汎用性の高いPhantom 4 Proおよび産業用ドローンMatrice300RTKを保有しています。
起伏のある法面にドローンを正対して自動飛行させ、ICT法面工(法枠工)における最も厳しい要求精度、誤差10 mm以下を満たす測量を行う技術を有しています。
3次元計測を行うだけでなく、取得した3次元点群データを解析して数千万点の座標の集まりとして法面を3次元で可視化します。すべてが座標点なので、法面の起伏を把握したり、任意の断面で横断を切ったり、自由自在です。
目に見えない赤外線による調査で、目に見えないコンクリートの浮きなどを把握します。
Matrice300RTkに取り付けた赤外線カメラにより、法面やコンクリート構造物を点検します。
定点カメラでは使い勝手が悪かったですが、ドローンの登場により今後、維持管理の必需品になっていく可能性があります。
サーモグラフィによる法面の各地点の温度差によって、地表面の裏の状況を把握することができます。コンクリートやモルタルの剥離やうきはもちろん、地山の水分量や湧水箇所の把握にも用いることができます。
Matrice300RTKに搭載した赤外線カメラによって取得したサーモグラフィを解析して、法面を点検します。
地上型レーザースキャナーは、従来のTS機能に加えて、3次元計測機能を搭載した測量器です。起工測量から3次元計測まで幅広く活用しています。
レーザースキャナー(TLS)で取得した3次元点群データも解析し、施工管理や出来形管理で使えるようにします。ドローンで計測したデータ解析とは少し方法が異なります。
国土交通省が3次元計測技術を用いた出来形計測要領(案)を整備し、ICT法面工の出来形管理の計測規格値も明確になりました。
ICT法面工において、3次元計測データを用いて点群データ上で出来形を管理するためには、2つの管理基準を満たす必要があります。
1つは、3次元計測の精度です。
2つ目は、従来通りの出来形管理の精度です。
国土交通省が3次元計測技術を用いた出来形管理要領(案)を整備したことでICT法面工が正式に実施可能になりました。同書の中で法枠工の出来形管理に要求される計測精度は、誤差10mm以下とされています。
要求精度を満たす3次元計測ができたら、いよいよ点群データ上での出来形計測です。施工面積やロックボルトの打設ピッチや法枠の桁中心間間隔、桁幅・高など、出来形計測にも方法があります。
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