地元の皆さんはご存知の通り,春日山公園で数年前に豪雨で崩壊したのは法面の左側のようです。ただ法面をよくよく見てみると,右側のほうは,谷になっていて水が集まりやすそうな地形になっています。法面が崩れる原因は多々あるものの,たいていは水が悪さをしているので,たまった水は山から出してあげる必要があります。
谷状になっている地形の下のほうを見てみると,過去に水で崩壊したような跡も見つかり,今でも地表面が湿っています。
そこで,水を山から逃がすために水抜きパイプを打込んで排水を促す施工を実施しました。
弊社と(株)ダイカ様の特許工法であるDKドレーン工法を使って水抜きパイプ(DKドレーン)を打設しました。
DKドレーンに関する詳しい説明は,(株)ダイカのウェブサイトをご覧ください。
DKドレーンを設置した打設している最中から噴き出すように,1分間で500ml以上のシルトを含んだ水が山から出てきました。
しばらくして落ち着くと,ほぼ透明な水に変化し,水だけが出てくるようになりました。それでも1分間で200mlほどの水が1本のDKドレーンパイプから排出されています。これだけの水が溜まっていて山からしみだしていると考えるとおそろしいですね。
法面保護工の質を少しでも高めるため,持てる技術を駆使して施工を進めていきます。