前回の記事では,比較的浅い設置深さにおけるアースアンカーの地盤破壊挙動について下記ました。
今回は,設置深さをアンカープレートの長さの12倍にした,3.6 mでの引抜き時の地盤破壊挙動です。
設置深さ1.2 m (4倍), 2.4 m(8倍)の時はアンカープレートを底にして地表面まで破壊されていた様子が確認できました。3.6 m(12倍)になると,アンカープレートの崩壊が地表面まで続いていないことがわかります。
3.6 mとなると,だいたい砂地盤でアースアンカーを使う場合の最大設置深さ程度だと想定しています。
単純な設置深さではなく,アンカープレート長と設置深さの比で引抜きに伴う地盤破壊の挙動が変わるところが,このアンカーの重要なところです。