いま大学と実施している実験では、模型斜面に模型アンカーを設置することで、斜面崩壊に対するその補強効果を調べています。
アンカーを設置すると天端への載荷重を増やしてもなかなか斜面が崩壊しないことから、アンカーの補強効果は見て取れました。
しかしその方法ではアンカーに掛かる引張力が把握できないので、アンカーロッドにひずみゲージを貼り付けてひずみを計測する準備を進めています。
今回のケースでは、アンカーロッド径が3mm弱とかなり細いため、ひずみゲージを対称に2枚貼り付けるのにちょっと苦労しました。下記画像の赤丸のところに5mmのひずみゲージが両側についています。
これでロッドのひずみを計測すれば、斜面崩壊時に掛かる引張り力がわかります。
アンカーにどのくらいの引張り力が掛かるのか、どこに設置したら一番効率が良いか、いろいろ試してみたいと思います。