日曜日は気持ちよく晴れたので、伊吹山に遊びに行ってきました。

湖北に住んでいると、毎日のように視界に入る伊吹山ですが、学校行事で高1の時に登ったっきり、遊びに行ったことはありません。

今回は車で、関ケ原側から伊吹山ドライブウェイを通って駐車場のあるスカイテラスまで上がりました。スカイテラスは羽織物がないと寒いくらいでしたが、散策しているうちにあたたまってきて、とても気持ちの良い時間を過ごせました。

ドライブウェイは全長17 kmほどなのですが、落石もなくて、思っていたより走りやすくて良い道でした。

それはいいのですが、ずっと走っていて気になったのは、法枠やロックボルトやグラウンドアンカーがほとんどなくない!?ということでした。

ちらほらと、数か所あるにはありましたが、規模も小さく、走っていて目に付くほどではありません。

一方で、モルタル吹付とロックネットはいたるところにしてありました。モルタル吹付に至っては、路線すべてでやっているんじゃないかと思うほどでした。

ただあまりにもロックボルトや法枠やアンカーが目につかないので、伊吹山って、岩の風化さえ抑制しとけば良い程度の崩れない山なのか?と思って、成り立ちや地質を調べてみました。

ネットで探していると、伊吹山を知る”やさしい”地学の本というのがあったので、購入しましたが、それまでの間、WEBサイトで見れる範囲で勉強させてもらいました。

その情報によると、伊吹山は、上半分が石灰岩や緑色岩、その下がチャート、泥岩、砂岩で構成されているようです。

ちなみに、その岩石は、日本列島を構成している主要な岩石と同じだそうです。

だから、ほとんどがいわゆる中硬岩以上で構成されている山なんですね。

ところで、かの有名な松尾芭蕉の奥の細道のゴールは、大垣でした。

芭蕉は、大垣から伊吹山を臨んで、下のような句を詠みました。

” そのままよ 月もたのまじ 伊吹山 ”

(伊吹山は、毅然と立っている姿が、秋の月も必要としないほど美しい)

伊吹山は、江戸時代よりはるか昔の、古事記や日本書紀にも登場し、古くから霊峰とされてきた歴史を持ちます。

月を必要としないどころか、ロックボルトも法枠も必要とせず、ずっとこの地に屹立しているんですね。