3次元測量 ~i-construction~

i-Construction(ICT法面工)

当社は、i-constructionの流れに乗り、ICTを積極的に法面工事に活用しています。レーザースキャナーやドローンを導入して、法面の測量を安全かつ効率的に行いながら,3次元データの活用ノウハウを蓄積しています。さらに、その測量や管理業務を若手女性技術者が中心的に担っており、女性が活躍できる場が広がってICT法面工に向けイノベーションが進んでいます。

3次元点群データ法面
ICT法面工 3次元測量解析手順
ICT法面3次元点群データ

ICT法面工に向けた3次元測量

ICT土工が施行されはじめたあたりから,当社では法面工事にICTを積極活用しています。UAV写真測量や地上型レーザースキャナー(TLS)を駆使した3次元測量データを用いて,施工管理の水準を独自に高めてきました。ICT土工に遅れること3年,令和元年度ついにICT法面工(吹付工)としてICT施工の工種に法面工が追加されました。さらに令和2年度,法枠工もICT法面工の対象となりました。国交省が「3次元計測技術を用いた出来形管理要領(案)」を整備したことで,これまで補完データ扱いだった3次元データを法面の管理に公式に使い始める環境が整備されました。

法面現場で高精度なドローン(UAV)測量を行うには,ドローンのカメラを斜面に正対させて(斜め)撮影することが基本です。
当社では,UAVを斜面正対に自動飛行させることはもちろん、法面の勾配に合わせて自由自在に飛行ルートを組んでカメラをあらゆる方向に向けてUAV写真測量を実施できます。

出来形管理基準等が整備された今,これまで蓄積したノウハウを活用して,ICTを法面現場でフル活用し,法面現場のイノベーションを推進していきます。

ICT法面_大翔レーザースキャナーUAV

ドローン(UAV)写真測量

ドローン(UAV)の活用は,2016年ころ現場空撮からスタートしました。現場の全景が把握しにくい法面現場の特性上,ドローンは地上からは目視しにくい法面の全体像を把握するのに役立ちました。そのほかにも法面上の浮石の発見など安全管理の面でも役に立っており、地山点検で不必要に法面に上がる必要がなくなりました。

その後,UAV写真測量として法面現場を3次元測量するのに使用し始めました。最初は,手動飛行計測によってカメラを真下に向ける計測を実施しました。国交省により斜め撮影が認められると,ドローンのカメラを斜めに向けて斜面に正対させて測量することで,法面上の起伏による死角もほとんどなくなり,精度が高い計測が行えるようになりました。手動で高いラップ率を維持してドローンを操縦するのは大変でしたが,2021年に斜面に正対させて自動飛行させるノウハウを得て,ICT法面工に適応できるUAV計測方法のひとつとして手法化しました。

法枠で高密度な点群を取得したり、さらに死角なく現場を計測したりしようと思うと、簡単な分ソフトウェアに制限される手法にも満足できなくなり、ソフトウェアに頼った斜面正対自動飛行からも卒業しました。

さらなる試行錯誤の結果、2022年には飛行計画を自由自在に操れるようになりました。あらゆるルートを組み合わせてドローンを飛行させ、あらゆる角度にカメラを向けて、法面を死角なく高精度に計測するノウハウを手に入れました。

飛行計画を作成するたび、現場で計測するたびに課題が見つかりそれを乗り越えることで日々進歩しています。

大翔_法面測量_ドローン
大翔_法面_ドローン測量
UAV自動飛行計測法面
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ドローン(UAV)測量 法面
3D点群_法面
3次元点群データ法面
法面 横断図 UAVレーザー
法面 3Dモデル UAVレーザー

レーザースキャナー

当社は,法面の施工会社では珍しく,レーザースキャナーを2018年あたりから導入しています。レーザースキャナーで地上から,ドローンで空から死角なく3次元測量を実施することで,高品質な3次元データを取得し,現場管理に役立ています。測量業務が安全で効率的に行えることはもちろんですが、ICT技術を導入したことで、若手の女性が現場でいきいきと活躍できる会社になりました。測量後の解析もすべて女性技術者が担っており、法面整形の土量や出来形を計測したり、現場管理の第一線で活躍しています。

レーザースキャナー大翔
法面ICTレーザースキャナー大翔
グラウンドアンカー位置出し
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